スティッゲ湖 Styggevatnet  
         
                   
         
         

 夏 スティッゲ湖 Styggevatne。氷河から崩れ落ちて漂流している氷の間をカヤックに乗っている写真を見て訪れたいと思ってはいたが、その場所がわからず、訪問を諦めていた。ところが通りかかったインフォメーションのポスターで、凡その場所が判明。検討をつけてでかけたのだった。

 道は除雪が始まっていたが、2km手前で乗り捨てて、一部雪の上の急な坂道を上って行った。

 スティッゲ湖は山を登りきったところ、直ぐ目の前に現れた。氷は融けだしていて、面白い模様を描いてる。融けた氷が再び凍った小さな窪みは美しく透きとおった蒼い色で、魅力的な風景を構成している。

 天候は不順で冷たい雨が降ってきた。雨具の用意をせずにきたので、まだとどまりたいとの思いをしまい、引き返すことにした。

 下りに見える風景が、また美しい。黒い山々に残る残雪の模様と手前の山肌に積もったままの雪。春浅い時期のすてきな贈り物だった。

おりおりの熟年生活(ノルウェー旅行)