ノルウェー レンタカー 旅行

旅 行 の 計 画
 

 1 はじめに

 ノルウェー旅行を計画して、レンタカーやホテルの予約をWEBで行った。その殆どはWEB上で直ちに回答があったけれども、一部はメールや電話での回答となった。しかしその回答は全て翌日にはあった。時差を考慮すると直ちに返事をくれたと思考される。

 過去の旅行では回答が1週間ほど経ってもなく、問い合わせのメールを出しても更に日数がかかり、あげくに満室といったこともあった。

 また、ホテルの予約は後記する FYORD TOURS を利用して行った。ホテル自体のホームページで部屋や料金、所在場所を確認しながらだったので、一日では終わらず2日にわたった。その際手違いで1日目と2日目に同じ日の予約を2ホテルにして、そのまま気づかずにいた。

 3日目の朝、2ホテルを予約しているが必要か。重複予約ならどちらをキャンセルするのかと問い合わせのメールが入っていた。一方を解約するとメールしたら、4日目の朝キャンセル済み、キャンセル番号は××とメールがあった。几帳面な処理はノルウェーの国民性なのだろうか。

 美しい風景だけではなく、迅速な対応、行き届いた気配りなど、ノルウェーの人々の日常生活に触れることも今回の旅行の楽しみとなっている。


 2 計画開始

 2011.3.11 東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故が発生した。原発は汚水の処理に悪戦苦闘し、低温冷却の安定状態にもって行くのが大変な状況だ。この推移に鑑みると現状よりも酷い不測の事態も予想され、今年の旅行は中止もやむなしと考えていた。

 4月20日を過ぎて、原子炉への仮設ポンプによる注水、使用済み核燃料プールへのコンクリート注入機による継続注水が始まった。この結果緊張した非常事態は当分続くのだろうが、格納容器の爆発や使用済み核燃料棒の現状以上の破壊懸念は軽減し、空中へ放射能が大量に放出される心配は大幅に減少した模様。とはいえ、再び大地震が起こり注水が出来なくなれば大惨事が発生する恐れは残るけれども。

 また、アメリカが職員家族の自主避難勧告を解除し、ロシアも渡航制限を解除。その2日後には東京電力による原発安定化に向けた行程表が発表された。こういったことから判断して、原発の安定化が順調に進むとは思われないけれども一歩前進したのだろうと思い、北欧旅行を検討することにした。


 3 資料の収集

 早速資料の収集にとりかかる。まずは書籍を購入。

  地球の歩き方 「北欧 デンマーク・ノルウェー・スウェーデン」 ダイアモンド・ビック社


 次いで政府観光局などのホームページを開く

   スカンジナビア政府観光局 (日本語)
   フィンランド政府観光局 (日本語)

   フィヨルド・ノルウェー観光協会
   ガイランゲル・フィヨルド観光協会
   ソグネ・フィヨルド観光協会
   ノール・フィヨルド観光協会
   ハダンゲル・フィヨルド観光協会
   リーセ・フィヨルド(リフレルケ観光協会)


   ラップランド(FINNAIR公式サイト) (日本語)

   北欧ノルウェー 世界遺産の旅 (2008.9.28 テレビ朝日放映)

 東京に出かけた際、東京都千代田区五番町にある スカンジナビア政府観光局(電話 03−5212−1121) に立ち寄り、様々な役立つ資料(日本語のフィヨルド資料は下記)を入手した。

 フィヨルド ノルウェー (Fjord Tours) 
 フィヨルドへ行こう (スカンジナビア政府観光局)
 NORWAY POWERED BY NATURE (スカンジナビア政府観光局)
 スカンジナビア トラベルマップ&ガイド (スカンジナビア政府観光局)
 世界遺産都市 ベルゲン (ベルゲン観光局)
 スカノラマ (スカンジナビア航空機内紙) 

 また、デンマークとスエーデンの資料も沢山準備されていて、検討のために頂いてきた。

 また、フィンランド政府観光局にはホームページから資料請求をして、数種類の冊子を送っていただいた。


 Explore Fjord Norway (日本語)
   フィヨルド・ノルウェー(フィヨルド地方を紹介する広報サービス会社)製作
   このホームページは大変参考になった
   旅の情報やカーフェリーの路線と1日の運行回数などが詳細に掲載されている
   情報量が多いためホームページの表示にはかなり時間が経過した

 フェリーなどの時刻表 http://www.rutebok.no/nriiis/Default.aspx

 それぞれのホームページに興味深い場所を見つけて検索
   シュラーグ  プレケーストーレン  ルンデ  フロム鉄道(日本語) 大西洋道路

 さらに多くの個人のホームページも非常に参考になった。情報の少ないシェラーグは下記のホームページが役立った。
   ユラーリ ベンツ バスの旅 フィヨルドへ
   シェーラグへの挑戦

 ベルゲンを入り口にフィヨルドを周遊しようとなってから、「地球の歩き方」以外の書籍をWEBで探した。

 2011年春で休刊になった季刊紙 スカンジナビアン・スタイル(編集 北欧スタイル研究会 発行 株式会社イーストリーム) のバックナンバー2冊に気を引く記事があったので、WEBで古本を購入した。

 vol  3 「ソグネフィヨルドを行く ベルゲンの街角」
 vol 25 「4大フィヨルドと氷河を訪ねて 4大フィヨルドをホテルの窓から楽しむ フロム鉄道の旅」

 2冊とも非常に興味深い記事と写真で構成されており、旅の計画におおいに活用した。

 10年以上前の発行で既に廃刊になっている「ノルウェー フィヨルドの旅」(村上よしゆき著 1977年からノルウェー在住) の古本を購入。車とバスで行くフィヨルドの旅 では途中通過する小さな町のことが記載されていて参考になった。情報の少ないラップランドに関する記事もあった。

 4 地  図

 地図は グーグル を開いた。これで詳細は分かるのだが、やはり一覧で詳しく見られるものもほしい。

 MAPSHOP の
ホームページから北欧各国別の地図を購入した。

 5 ガーミン地図

 地図かつ現地でのナビとして使用するガーミンの地図ソフトも必要だ(詳しくは ガーミン に説明) 
 GARMIN で調べると必要な地図ソフトはヨーロッパ全域版で 99.99ドルだ。
City NavigatorR Europe NT microSD?/SD? card ( $ 99.99 USD )

 日本国内での販売はおおむね25,000円となっている。アメリカ在住の娘に購入と送付を頼む。送料込みでも日本国内での購入に比べ半額程度で入手できた。

 6 行き先と行程の検討

 今回の旅行期間は様々な用件があり15日以内。したがってあちこち回るのは無理。ラップランドは行きたかったのだが、移動に日にちがかかりすぎるのでそれもあきらめる。結局ノルウェーのフィヨルドを中心に周遊することにした。

 フィヨルドではないが、少し足を伸ばせば海鳥の島ルンデや英紙ガーディガンが世界一のドライブルートと評した大西洋道に立ち寄れる。ホームページによると旅行期間はルンデの海鳥を観察するのには最適のシーズンにあたるのだが、天売島のように近くで鳥を観察できる訳ではないらしい。

 5大フィヨルドは行程からは外せない。特にリーセフィヨルドのプレケーストレーンとシュラーグは訪れてみたい。標高差600mを登った先に見所があるので体力的に無理だと思うが、予定には入れておく。

 大西洋道はフィヨルド旅行とは違った風景が楽しめそうだ。少しの回り道だから組み込もう。ルンデは外す。

 オスロ発着ではフィヨルドまでの往復に日数が必要だ。フィヨルドの玄関ベルゲンに飛んで、レンタカーを借りれば無駄な日を無くせる。

 こうしてベルゲンを発着とするノルウェー・フィヨルドの周遊計画が固まった。但しレンタカーの予約状況によっては、旅行期間が短くなるかも知れないが。

 7 レンタカーの予約

 ハーツ・レンタカーのノルウェー・ベルゲンで借りられる車種を調べた。私の運転免許証はオートマ車限定。したがってオートマ車しか運転できないのだが。SUVのオートマ車はない。乗用車でも殆どはマニュアル車で、オートマ車は1クラスだけ。オートマ車は選択の余地がなかった。

 しかもアメリカやオーストラリア旅行ではホームページで簡単に予約できたのだが、オートマ車に限りホームページからは予約が出来ず電話対応となっている。

 早速ハーツ予約センター 0120−489 882  に電話をしたところ、現地に確認後数日以内に返事しますと。翌日には希望した期間のレンタルはOKですと回答あり。JAF(日本自動車連盟)割引を利用して予約完了。ほどなく予約票がメールで送信されてきた。

 8 航空機の予約

 ベルゲンには直行便はない。乗り継ぎならコペンハーゲンかヘルシンキからが近い。マイレージを登録するためスターアライアンスに加盟しているスカンジナビア航空を利用することにしたら、コペンハーゲン乗り継ぎで、成田出発の当日にベルゲンに到着できる。

 スカンジナビア航空 のホームページを開く。運賃が表示される。予約画面に移ると、理由は分からないがその運賃ではなく高い運賃が表示される。やむなく予約電話 03−5400−2331 で予約を終えた。

 運賃は4月下旬よりも片道1万円以上も安くなっている。東日本大震災の影響で海外旅行も落ち込んでいるからだろうか。

 9 ホテルの予約

 フィヨルドの旅行シーズンには、ホテルはどこも満室だそうな。これまでは国立公園など以外はホテルの予約はせずに旅行したが、今回は予約をして出かけることにした。

 FJORD TOURS のホームページを見つける。年内有効の Fjord Pass を購入すれば、ホテルは20%割引となっている。費用は130ノルウェークローネで、ホームページから購入。会員証は購入と同時にWEBに表示されたのでプリント。その後直ぐメールでも送られてきた。

 FJORD TOURS のホームページから契約ホテルを検索し予約をする。ホテル名をクリックすると所在地と地図、それに料金が表示される。ホテルのホームページで部屋や料金を調べ、ホテルとFjord Pass の料金を確認後ホテル毎に予約をしていく。

 殆どのホテルは直ちに予約が完了して、予約番号が表示され、確認メールが直後に届いた。3〜4のホテルは後日回答となったが、いずれも翌日にはメールが入って宿泊可能か満室かの返事があった。

 なお、予約したホテルとURLは 旅行日程 にまとめて掲載。

 リーセ・フィヨルドのプレケーストレーンとシュラーグは標高差600mの登りがあるから早朝に出発したい。しかしFJORD TOURS の契約ホテルはない。

 プレケーストーレンとシュラーグは http://www.ryfylke.com/en/ から予約した。

 10 訪問予定地・ホテルのガーミンへの事前登録

 GPSナビ・ガーミンに景勝地やホテルの所在を登録していく。住所で入力したり、地図を表示して保存したり。

 地図上にホテル・マークを表示する。宿泊ホテルのホームページの地図で確認した付近に表示されているホテルマークをクリックするとクリックしたホテルの名前が表示される。宿泊ホテルの名前のときに保存する。したがって登録を間違えることもない。

 文字案内と音声案内が日本語だし、目的地に正しく誘導してくれたので、昨年のオーストラリア旅行では大変に役立った。ノルウェー旅行でも目的地にピンポイントで案内し誘導してくれるだろう。海外旅行では本当に頼りになるガーミンだ。

 11 国際運転免許証とパスポートの確認

 パスポートは10年有効でまだ数年有効だ。国際運転免許証は昨年取得し有効期限1年だが、予定の旅行期間中は有効で今回は取得の必要はない。

おりおりの熟年生活(海外レンタカー旅行)