ボルグン スターヴ教会  Borgund Stavkyrkje  
         
                     
         

 ボルグン スターブ教会は1200年ごろの建設。1130年から1350年の間に建てられたスターブ教会の中では初期のものになるとのこと。

 スターブ教会は約1000建設され、現在残っているのは28、最も古い ウルネス スターブ教会は世界文化遺産に登録されている。他の欧州の国々でも同じような教会が建てられたが、現在はノルウェーにだけ現存しているとの話だった。

 名前に由来は、本堂の枠組みを形作る支柱(スターブ)が、教会の呼称になったとのこと。

 ボルグン スターブ教会は現在修復工事中で、痛んだ板が取り替えられ、教会を取り囲んでいた足場がはずされた段階。これから板にタールを塗り、色を黒くし、板の腐食を防ぐ作業が残っているとのこと。

 遠くから見えた教会の概観は、古く黒く沈んだ部分と製材されて間もない新しい板の部分がくっきりと判別でき、仕方がないとはいえ、付近の景色になじんでいるとはいえなかった。

 周辺は緑の木々。建物の周辺はお墓が取り巻いていて、花などが飾られ、芝生の刈り取りや清掃が行き届いていて、家族や信者の信仰の深さが偲ばれた。

 横に建つ鐘楼は、13世紀の建設、古く威厳があり、時代を感じさせる。この教会の鐘楼は、このような鐘楼としてはノルウェーに現存する唯一のものと説明だった。

 結婚式や葬儀の際は、現在も使用されているとのこと。何世紀も前に作られた鐘の音。どのような音色だろうか。いにしえの響きを聴きたいものだ。

 建物を近づき詳細に眺めると、手の込んだ複雑に組み合わせた建造物だと気づいた。

 奈良や京都のお寺にしても、遠い昔の宮大工や職人の腕のすばらしさには感服だ
おりおりの熟年生活(ノルウェー レンタカー旅行)