ベ ル ゲ ン  Bergen  
           
                     
           
           

 ベルゲン旧市街のヴォーゲン湾 Vagen に面してカラフルな三角屋根の木造建築が立ち並ぶ倉庫群 ブリッゲン地区 Bryggen に出かける。

 1979年世界文化遺産に登録されたマークが、三角屋根のカラフルな木造建築群の歴史を話しかける。中世のハンザ同盟時代に隆盛を極め、その後の火災で焼け落ちては伝統技法で修復復元されて今に伝わっている建造物だ。

 建物の間口は狭いが、奥行きは長い。家と家の間の狭い路地を奥に進むと、別の建物が次々と現れる。倉庫だったからだろう、両側から板壁が取り囲む。

 ハンザ商人たちはこの倉庫に魚や穀物を貯蔵したのだが、現在はお洒落なレストランやブティック、宝石店、それに手工芸の工房などが軒を連ねていた。

 ホテルからブリッゲンへの途中、トラムの終点があった。子供のころ乗った市電のことが懐かしく思い出され、トラムの到着と折り返していく様子をしばらく眺めて過ごした。

 広場の前は大勢の人で賑わっていた。男子1名にミニスカートの女性数名のグループがいくつかあり、立ち話をしている。そのうちに歩き始めるのだが、横一列に颯爽と闊歩する姿はすてきだった。声をかけて写真を撮らせてもらうのを忘れたのは残念。

 23時ごろになってやっと夕暮れ。海が赤く染まり停泊中のクルーザーやヨットがシルエットに浮かび上がる。今回の旅行では晴れの日が少なかったが、最後に印象的な風景を見ることができた。

おりおりの熟年生活(ノルウェー旅行)