国定景勝道路 63号 (オンダルスネス〜ガイランゲル)  
             
                       
             
             

 オンダルスネス付近には2つの景勝地がある。ひとつはラウマ鉄道からも見ることが出来る トロールスティーゲン Trollveggen(トロールの壁) 絶壁の山肌としては欧州一の高さだ。

 駐車場を離れてラウマ鉄道をくぐる。山が近くなり、いっそう直立したように見える。駐車場から見えなかったグレーシャーブルーの川が、山肌の黒さをいっそう引き立てていた。

 早朝のオンダルスネスの村。Isfjord の山々に太陽が当たる。静かな夜明けを迎えている。フィヨルドの鏡のような海面にあたりののどかな風景が映りこんでいる。まだ村は目覚めていない。

 国定景勝道路63号 オンダルスネスからガイランゲルへの道をドライブ。高くそびえた黒い肌の山、緑の森、清らかな流れの川。奥入瀬の渓流を思い出させる。

 この道のハイライトは トロールスティーゲン。下から眺めれば、信じられないような急勾配と急反転するカーブの狭い道が山頂まで伸びている。海抜0mの オンダルスネスから一気に海抜854mの高さに到達。残念ながら峠の付近は工事中。上からの眺望は雲にさえぎられて、谷間の景観を見ることはできないだろうと通過した。

 峠の先の山々は白い雪の模様が残り、道の両側は残雪が深い。深く切り込まれた峡谷。遥か遠くまで続いている道は、ガイランゲルに向かいかなりきつく下っている。

 しばらく走ると、また奥入瀬を思わせる風景になった。高度差があるので、さまざまな表情の風景に出会える楽しい道だ。

おりおりの熟年生活(ノルウェー レンタカー旅行)