国定景勝道路 13号  
         
                     
         
         

 ベルゲン空港を出発 ノルウェー旅行のはじまりだ。E39を北上。ベルゲン郊外にでると緑の森の中に赤い屋根の家並みのきれいな集落が続いた。波のない水面に美しく写る。

 黄色の花のカーペット。今が見ごろのようだ。この旅行中あちらこちらでみることができた。

 フィヨルドの風景が見えてきた。岸辺に下りるとは海草が浮かんでいる。海草があるのはフィヨルドが海であることの証明にほかならない。

 ノルウェーにきてはじめてのフェリー乗船。ここは小型のフェリーだが、幹線道路ではもっと大型のフェリーが就航している。一度に乗せる車の数も桁違いだった。フェリーは殆どの航路で、1日に20便以上、幹線では38便などもあり終夜運行されていた。

 国定景勝道路 RV13。除雪が完了し通行できると知って訪れる。いきなり勾配の急な、きつい急カーブの坂道だ。上りきった峠の展望台から眺めた渓谷の風景、遠くに雪の縞模様が残る山と白い雲、緑の森。何とも美しかった。

 湖は青白く氷結していた。融けだしたところがぽっかりと開いて、周辺の山が映しこまれている。早春に見られる美しい景色に思わずシャッターを切っている。氷と空中の気温差のためだろう。氷から霧が立ち上っていて、はじめて見る珍しい風景だ。川や湖の水面から霧が立ち上る情景は何度も見ているけれども。

 スケイ Skei 宿泊の翌朝、ホテルの外へ。一面に霧が立ち込め、音もなく流れて、あたりの風景はさまざまな表情を見せてくれる。その美しさと面白さに時間の経過をわすれてしばらくの間見とれてしまった。

 多くの家の板壁にはペンキが塗られている。話によると赤色は安く、白色は高いそうだ。家によっては表は白く、裏は赤く塗っているとのこと。屋根や壁がカラフルな理由のようだ。

おりおりの熟年生活(ノルウェー レンタカー旅行)