熟年夫婦の ノルウェー レンタカー旅行

6月11日(土) 曇り後雨

ベルゲン〜ソグネフィヨルド横断〜国定景勝道路 RV13号〜Skei

 4:40 起床。身支度を終えホテルの外を散歩。7・8名の軽登山姿の若者が屯している。ツアー催行会社の車が来て、若者は早々に出かけていった。駐車場には大型のバスが6台。フィヨルド旅行のシーズンが始まったからだろう。今回の旅行の目玉にしているシェーラグ近くの山小屋は17日にオープン、この旅行では20日の宿泊を予約している。

 外気温は10℃だがそれほど寒さを感じない。シャクヤクがそこここに咲いていてきれいだ。家に咲くシャクヤクに比べこぶりで赤紫色が濃い。子供たちにベルゲン到着とフィヨルド観光に向かうむねメールを送信。 6:10 朝食。早朝から開いていてありがたい。バイキングで温かいものもあり、種々の料理を食べる。

 7:10 ホテルを発つ。E39へ、車が多い。ガーミンが音声で、300m先のロータリーに入ってください。ロータリーは2番目の出口をでてくださいなどと音声と文字で案内してくれる。車が多くてはじめのうちはロータリーへの進入には戸惑ったが、出口の案内は助かった。ノルウェー旅行中強い味方になると確信した。

 ベルゲン市外の赤い屋根の家々と緑の樹木、清らかなで青く透きとおった水。北欧らしい美しい風景が続く。写真を撮りたいのだが駐車できる場所がなく、頭の中にしまいこむ。 トンネルに入る。岩がごつごつとそのままになっている。手掘りのトンネルだろうか。

 8:30 Knarvik でインフォメーションを見つける。今日の予定を伝えて見所などを教えてもらう。走り始めてほどなく食料などを売っている店があった。昼食や水など当面必要な品々を購入。黄色の花の群生が目につくようになってきた。

 9:45 またトンネルだ。Eikefetトンネル 4.9km。長いトンネルだが、この後5km前後のトンネルはいくつもあって、いつしかトンネルの長さには関心がなくなっていた。
 Masfjord で写真を数枚。フィヨルドらしい風景が見ながら10分ほど仮眠。更に北上、ガーミンがしゃべりだした。500m先でフェリーに乗りますと。

 11:15 Oppedal 到着。フェリー乗り場に並ぶ。前方の車から係りが乗船料を受け取っていく。乗船中の注意事項を記載したカードをくれる。これは下船時に
返却。これが乗船料の支払い証明となっていた。大規模なフェリー2・3を除くと、船内で乗船料金を支払いカードを受け取り、下船時にカードを返却するのは、その後のフェリーでも同じだった。

 11:30 フェリーは Oppedal を出発。ソグネフィヨルドを横断する。乗客の多くは船室には入らず、デッキに出て風景を眺め、雑談をして過ごしている。私は写真を撮った後船室へ。カフテリアの様子をみたり フェリー会社 Fjorud 1 の運行航路と時刻表を入手したりした。

 11:50 
対岸の Lavik に到着。計画時点ではここからソグネフィヨルドに沿って E39を走り、途中から Forde経由 Skeiに向かう予定だった。しかし道路が思っていたよりも早く走れて時間をかせいでいる。それに国定景勝道路13号は冬季通行止めが解除されていると判明した。

 このためE39とは途中で別れ、引き続きソグネフィヨルドに沿ったRV55で 100km Dragsvik迄行き、そこから国定景勝道路13号に向かうことに予定を変更した。右にフィヨルドの風景、水際には可憐な花々、左に黄色い花の群生や赤い屋根の家々。のどかな時間が流れている。

 12:20 ソグネフィヨルドの水際で駐車場所を発見。車を停めて昼食。小鳥のさえずりやおだやかな風景。
のんびりとしたひとときを送る。13:05 RV55に入る。道が狭い。カーブミラーはない(その後狭い道の急カーブはたくさんあったが、カーブミラーは1カ所もなかった) 突然対向車が現われてブレーキを思い切り踏んだ。

 13:40 Hoyanger トンネルを出ると水量の豊富な滝が水煙を上げて数百mの落差を流れ落ちている。それに気をとられていたら、前方で交通整理をしていて車が何台も駐車している。なんだろうと車を降りて前方へ。

 大勢の大人と子供がいる。数百m上に荷物を運ぶトロッコが急斜面に設置され、その横は長い階段。その階段を大人も子供も、男も女も登って行く。みな愉しげだ。「メイ アイ テイク ユアピクチャー?」と声をかけ、近くから、遠くから写真を写させてもらう。

 走りはじめて直ぐトンネル。長さは7,548m。ノルウェーでは長いトンネルはいくつもあるのだなぁ。15:00 Balestrand のインフォメーション。国定景勝道路 RV13号の見所を尋ねる。地図をだし詳しく説明してくれた。

 15:30 RV55 と別れ、RV13号線へ。急勾配の坂道、カーブもきつい。車はたまに通るだけ。静かな風景だ。16:05 坂を登りきった展望台から、今登ってきた谷間と遠くの黒い肌にまだら模様の白い雪の山々
を眺める。

 除雪されたばかりの山道。右に湖 Holmevatnet 融けかけた氷がつくる模様が美しい。バックの雪模様をのせた黒い山肌との対比は絶景だ。氷と気温の関係だろうか。氷から霧が立ち上り不思議な光景をかもしている。湖や川の水面から立ち上るのはよく見る風景だが、氷からの景色ははじめてだ。

 16:35 大きく水量の豊富な豪快な滝 Likholefossen 水煙が辺りを包む。Moskog で RV13号から再びE39に。17:50 ディーゼル給油。湖の脇を走って 18:45 ホテルに到着。

 19:30 夕食 疲れを残さないよう食後直ぐにシャワーをあび、就寝。

 本日の走行距離 346km  累計走行距離 356km

おりおりの熟年生活(ノルウェー レンタカー旅行)