2007年 ユーコン・アラスカ レンタカー旅行

 第15日 9月10日 晴れ 11時過ぎまで深い霧

 5:20 起床 妻はダルトン・ハイウェイ走行を黙認したものの不安に思っているだろうな、。でも車両はフルサイズのSUVだし、デンプスター・ハイウェイのような大変な悪路も何とかこなしてこれたのだから慎重に運転すれば大丈夫だ。6:00 朝食。

 6:55 ロッジをスタート。パークス・ハイウェイで33マイル先の フェアバンクスに向かう。7:15 道路工事 通過に20分もかかる。霧が深い。フェアバンクスから Steese Highway を通り、8:10 フェアバンクスから 11マイルの  Fox に。そこで給油(4.476ガロン) 満タンにする。

 車の計器 Fuel Renge で確認すると 走行可能距離は 480マイルだ。北極圏を往復してここに帰り着くまでの距離を計算する。Fox からDalton Highway との分岐のジャンクションまで 73マイル、ジャンクションから北極圏までは115マイル 片道の合計は188マイル、往復380マイル。ガスは十分に大丈夫だ。

 8:30  フォックス Fox 出発、ここからは Elliott Highway だ。28マイル地点までは舗装道路、その先から悪路が始まる。霧が深く直ぐ前の道がやっと見えるだけ。スピードは出せない。9:15 石油パイプラインが右下に見える。

 眠気がするから無理をせずに朝寝をしようと Colorado Creek Trailhead で 9:45から10分仮眠。案内看板に見事なオーロラの写真が出ている。このレスト・エリアで見えたのだろうか。10:10 遥か下にパイプラインが僅かに見える。

 10:15 やっと フォックスから 73マイル(118km)のジャンクションに着く。ここでエリオット・ハイウェイと別れ ダルトン・ハイウェイ Dalton Highway に進む。山腹は一面にアスペンの黄葉で覆われ、白い霧で優雅な雰囲気になっている。

 道の両サイドは若く低いアスペンの森。その黄葉の森を割いて道が一本真直ぐに伸びている。制限速度は 50マイル。土の道だが大型のトレーラーで踏み固められたのか石ころがなく、案外走りやすい。

 フォックス ジャンクション
からの距離 18マイルから23マイルまで J−18MiからJ−23Mi は舗装がされている。このあたりはアップダウンがきつい。

 猛烈な砂煙を巻き上げて大型のトレーラーがこちらに向ってくる。少しスピードを落とすが、先方は猛烈なスピードのままで過ぎ去った。Jー25Mi パイプラインが道に沿って設置されている。このあたりはベリーの紅葉の中を一直線だ。

 11:10 J−26Mi パイプラインの側に OVERSIZE
 の工事車両と大型トレーラー、その横で男性が作業をしている。男性に声をかけ真直ぐに延びたパイプラインと作業中の男性の写真を撮らせてもらう。

 J−37MiからJ−49Mi J−88Miから数マイルも舗装道路だ。北極海の油田やパイプラインの維持・管理に重要な道路だから、順次整備を進めているのだろうか。ぬかるんだ場所が2ヶ所。慎重に運転したが1ヶ所では轍にハンドルをとられ操作不能、タイヤが滑り道路の端まで運ばれる。一瞬道路から落ちるかとひやりとさせられた。

 12:10 J−56Mi ユーコン川 Yukon River を渡る。パイプラインが彼方まで延びている。

 Jー100Mi から風景が一変する。誰からともなく天空の道・天空の風景だとのつぶやきが聞える。低いアスペンの鮮やかな黄色、点在するベリーの紅葉。爽やかに澄みわたった空気。開けた原野の中の高所を一本の道が切り裂いているのだ。展望台には普通乗用車も停車している。

 13:15 ダルトン・ハイウェイから僅かにそれて北極圏境界展望台に。北極圏 Arctic Circle J−115Mi(北緯66.33度)に到達。記念撮影をすませて、ピクニックテーブルで昼食。虫が非常に多く難儀した。

 北極圏の風景をのんびりと眺めていたら、キャンピングカーの中から日本語で話しかけられる。岡山からきているそうな。ここでオーロラを見ようと滞在しているが、まだ見ていないのですと。アラスカ大学のオーロラ予報では、ここ数日はあまり良くはなかったようですと言ったら、知らなかったと残念そうな様子だった。

 車に戻る。FoxからのTripは184.8マイル 地図で確認したとおりで間違いはなかった。Fuel Range 209マイル。まずいな、Foxで480マイルだったから 270マイルも消費している。激しく長いアップダウンが続いたからガスの消費量が多かったのだろう。残りは209マイル、いささか不安がよぎる。

 14:25 北極圏JMiから帰途に着く。ガスの消費量を抑え、夕食の時間に間に合わせるため、帰りは写真撮影の停車はせずと決定。印象的な風景はこころの中に写し撮ることにした。とはいえ眠気は無視できず。15:00から10分間車を停めて休息


 15:45 J−56Mi ユーコン川を渡る。道路脇で男性二人が懸命に何かをしている。右後輪がパンクして取り替えている最中だった。その奥の広大な敷地に沢山の大型車が駐車している。ここならガスがあるはずだと車を進入。

 Yukon Ventures Alaska と看板がある建物の中に入り、給油したいと伝える。離れた場所にある1本のスタンドを指して、給油後に戻ってきてと。給油量(6.583ガロン)を申告しカードをだしたら、今では見かけなくなったのだが所定の用紙に書き込みサインをする方式だった。通信回線の関係だろうか。16:05 これで安心と発進させた。

 
1時間後再び休憩、20分間まどろむ。パークス・ハイウェイの工事でかなり時間をとったので、予定よりも遅く 19:45 ノーザン・スカイ・ロッジに帰着した。

 20:10 パスカルの料理の夕食。 オーロラ見張りを妻に頼んで 21:40 就寝。 22:30 妻のオーロラよとの声で外に出る。よく見るとオーロラとわかる程度。動きも殆どなし。23:50 部屋に戻り 0:00 再就寝。

 本日の走行距離 736km   累計走行距離 5,758km

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