2007年 ユーコン・アラスカ レンタカー旅行

 第10日 9月5日 晴れ(雲多い)

 6:15 起床 今日はコロンビア大氷河をクルーズする。ところで今夜もバルディーズで宿泊だが、昨日クルーズのことを尋ねたときの、このモーテル受付の印象はよくなかったなぁ。チェックアウトして別のモーテルをさがそうと相談がまとまった。7:20 朝食 8:50 チェックアウト。

 9:00 オープンを待ってビジター・センターに飛び込む。コロンビア氷河への日帰りクルーズの有無を尋ねたら、まだあります、直ぐそこで予約し、船がでますといって、パンフレットをさしだしてくれた。よかった、バルディーズに来てクルーズを愉しむことができなければ落胆してしまう。

 9:20
 クルーズ会社 Stan Stephens ( Glacier & Wildlife Cruises) で コロンビア大氷河の日帰りクルーズ Columbia Glacier Cruise を申し込む。船は横の桟橋から 乗船開始は出船の30分前の 11:30 で、昼食つきとの説明だ。

 桟橋に隣接して ベスト・ウエスタン Best Western Valdez Harbor Inn がある。今夜はここに宿泊しようとフロントに。空室ありとのこと、シニア割引10%で予約した。

 バルデーズは山に囲まれた美しい港だ。ひととき小さな街中を散歩し、買い物に Three Bears に入る。その後給油(15.395ガロン) 

 11時過ぎに乗船待合のベンチに座る。前には小さな子供を連れた若い夫婦や熟年の人々。互いに笑顔をむけて片言の会話。楽しいクルーズに思いをはせて話がはずむ。

 11:30 乗船開始、数隻停泊してる船の中で一番大きな船に案内される。海上にでると風もあり寒いだろうと船室に入り、操縦席のすぐ後で唯一テーブルのある席に座る。

 12:00 ジャストにスタート。ライフジャケットのことをはじめ乗船中のこまごまとした注意事項の説明が続く。その間左にアラスカ縦断石油パイプラインの終点 石油積み出し施設の白く丸いタンクがいくつも並んでいるのが見える。

 タンクの後背の山には氷河がのっかっている。石油運搬のタンカーは停泊していないようだ。その後いくつもの氷河とそこから流れて海に落ちる滝が続く。船首には厚いダウンコートの男性数名が陣取っている。

 港を出て50分 船の右にラッコが仰向けになって浮かんでいる。かわいい仕草をしては潜ったりすると乗客から歓声が起きる。13:20 スープランチが配られて一口食べたら、オットセイが航路灯の上に寝そべっていると放送。カメラを持って甲板に出る。

 13:40 氷山がひとつ。ぷかりと海に浮かんで流れている。海に崩れ落ちるコロンビア氷河が近付いてきたのだろうか。14:05 高い崖の上にペンギンのような黒い鳥が群れている。日本では絶滅が危惧されており天売島でしか見られないオロロン鳥のようだ。

 
それから15分、こんどは水際の岩に寝そべるオットセイの群れが見えてきた。続いて海に浮かんでいる1羽のパピン。目を凝らしてみると3羽いる。海上を低く飛んでくる1羽の鳥。あれは何だろう。

 右の山々の間はいずれも氷河が見える。いくつもあるのだなぁ。突然放送でクジラと。慌ててみたが潜り始めて背中だけ見えてお仕舞い。海上には再び現れなかった。

 15:20 この辺りから漂流する氷河が多くなってきた。白い氷河が青白い。その形状も様々だ。大きなもの、小さなもの、それぞれの表情も面白い。

 15:35 海に流れ落ちている氷河が遠くに見える。船内があわただしくなった。船首に大勢の人が集まり、氷河を指差したり、カメラを向けたりしている。氷河に近付いていく。海面が流氷で覆われた位置で船のスクリュー音が消えた。時計を見ると 15:50 だった。

 コロンビア大氷河 Columbia Glacier だ。プリンス・ウイリアム湾にある氷河の中で最大の氷河だ。船から見える部分だけで、海に流れ落ちている長さが 5km、高さは 50〜80mとの説明だった。

 山からの氷河の流れが海で途切れている。その幅の広いこと。高いこと。氷河と流氷、カメラのシャッター音がしきりに響く。船は氷河に沿うように、静かに右方向に流されている。

 16:20 突然エンジン音が大きくなり、スクリューが回転し始めた。船は反転して帰途に着いた。

 往きに比べて船は幾分スピードが速い。10分ほどして右舷に人が集まっていく。流氷の上にアザラシが2頭。しばらくして4頭。また3頭、1頭は海から氷河に上がろうとしている。コロンビア氷河を入れてシャッターを押す。

 クルーの女性が大きな氷の塊を持ってきた。今拾い上げた流氷だそうな。家内はその氷に触れ、記念写真を写してとコンパクト・デジカメをさしだした。

 17:05 オルカ Killer Whales が泳いでいると船内放送。甲板にでると背びれが見える。しばらくすると海の上にでて泳いでいく。しばらくしては海に潜る。3頭いるとの説明だ。尾びれや白い模様から確かに複数らしいことは分かったが、1頭づつしか海上には現れなかった。オルカを追って40分も停泊したが、だれも船内に戻る人はいなかった。

 氷河の山々を眺めるうちに、夕日に光る石油積み出しのタンクが近付いてきた。バルディーズの街も見えてきた。楽しかった観光船での遊覧は 19:05で終了した。

 19:10 
ベスト・ウエスタン Best Western Valdez Harbor Inn にチェックイン。着替えをしてモーテル内のレストランで夕食。

 22:30 就寝


 本日の走行距離 5km  累計走行距離 3,423
km

ユーコン・アラスカ レンタカー旅行