2007年 ユーコン・アラスカ レンタカー旅行

 ユーコン・アラスカ旅行へ

 出発3日前(8月24日)

 ユーコン・アラスカ旅行出発が近付いた8月24日、アラスカ大学のオーロラ予報のページを開いた。

 アラスカ大学のオーロラ予報のページは一昨年のアラスカ旅行以降時々開いたが、その28日間予報によると4週間のうちオーロラの活動が 活発 
Active と表示されるのは連続する3日間のことが多い。

 今次旅行でのオーロラ観察はユーコンとアラスカで計画をたてているが、 今開いたページによると、Active の日はユーコン周遊中の8月29日から31日の3日間で、アラスカでオーロラ観察を予定している9月8日から12日の夜明けまでは 静か Quiet となっている。

 ユーコンの旅は8月28日から9月5日まで、ユーコン観光局が勧めるクロンダイク・クルアニ・ループ (帰国後ホームページ作成のため開いたら、ホワイトホース、ドーソンシティ、クルアニ国立公園、Dempster Highway と個別に説明されていた) を、観光局掲載のとうり反時計回りに周遊する予定だった。

 この当初計画ではユーコンでのオーロラ観察は9月に入ってからになる。そこで急遽予定を変更、クロンダイク・クルアニ・ループを時計周りに周遊し、オーロラ観察予定地のクロンダイク・リバー・ロッジには8月29日と30日に宿泊することにした。

 
 第1日 8月27日

 
成田ーシアトル

 ユーコン・アラスカ旅行出発の日になった。妻の友人Yさんからリムジンバス乗り場まで送ってあげるとの申し出。いつも世話になっているが、今回もありがたく甘えることにした。12:50 自宅をでる。雨模様なので海浜幕張駅ではなくスプリングスホテルに向かう。バスをホテルのロビーで待つのだから、冷房が効いて厳しい暑さを避けることもできる。。

 ホテルで待つこと約30分、13:30 成田空港行きのバスに乗車、幕張地域の各ホテルを経由して空港第一ターミナルには 14:20 に到着。一緒に旅する女性と落ち合い、搭乗手続き、海外旅行傷害保険加入と僅かな現金をドルに両替した。

 出国ゲートを通り 15:40 ユナイテッド航空のラウンジに入る。オレンジジュースで旅行の安全を祈り乾杯。オーロラが見えるだろうか、紅葉は見ごろだろうかなどと話がはずむ。

 16:30 ラウンジを出て機内に向かう。17:00 ボーディングブリッジを静かに離れしばらくランディング、17:18 滑走路から飛び立った。機内を見渡すと満席だ。画面には地上気温30℃、外気温ー42℃と表示されている。

 水平飛行に移るとアメリカ入国のビザと税関申告用紙が配られたので早速記入。その後飲み物のサービス開始、いつもの旅行のようにワインを頼み 18:30 夕食となった。

 食後はワインのお蔭でぐっすりと熟睡、激しい揺れで2度目覚めたが4時間あまり経過した 23:45 軽食のサービスが始まった。窓から外を見ると雲はあるものの晴れている。

 飛行機が高度を下げはじめたとき、左手にマウント・レーニエの美しく特徴ある姿がすっきりと見え、出だしの良い旅のはじまりとなった。 1:27(シアトル時間 27日 9:27) シアトル・タコマ国際空港に到着。


 シアトルーアンカレッジ

 10:10 入国手続きを終えてアメリカ・シアトル空港の到着ロビーに。アラスカ航空の Cゲート への移動は、2年前はバスだったが今回はトレインで2回乗り換えた。10:45 アラスカ航空カウンターで搭乗手続き、このように順調にくると1便前の飛行機でも十分に間に合う。

 時間があるので空港内をぶらぶら。借りてきた国際ローミング携帯電話の使い方確認のため、フェアバンクスで会う予定のワシントンD.C在住の娘に電話をするなどして過ごす。

 13:15 アラスカ航空機は一路アンカレッジに飛び立つ。アラスカ航空は飲み物は無料だが、サンドイッチは 5ドル。最後列の座席だったので1食しか残っておらず妻と分け合う。

 外は白く厚い雲が一面に広がり地上はまったく見えない。機内では立ち上がって話をする人が多く、陽気でにぎやか、皆お友達だろうか。ローカル色豊かな風景で、こちらも楽しくなってくる。

 15:40 頃から外が見えるようになる。右手に白い雪をのせた山脈が見えると、お友達は交代で窓から覗いて歓声をあげていた。

 16:00 (シアトル時間 17:00  日本時間 28日 9:00) アンカレッジ空港に到着。空港内通路をとおりレンタカーセンターに。16:40 ハーツの窓口で借り入れの手続き。フルサイズの
SUV 4輪駆動車 で間違いないかと確認された。めったに借りる人はいないのだろうか。

 任意保険の加入はいつもの対人補償に加え車両補償にもチェックをつける。かなり高額だが旅行の行程中には悪路もあるし、初めて運転するSUVでもあるからだ。

 契約を終了すると車のキーを差出しながら、車のある駐車場と駐車しているスペース番号を紙に書いて手渡してくれた。その後アンカレッジ市内の地図をくれ、行き先を聞いて、道順を教えてくれた。



 アンカレッジ郊外

 駐車場で世話になる車とご対面。広い駐車場の中 何故か他の車と離れて1台だけぽつんと置かれていた。車種はGMのTAHOE で 7,156マイル走っただけの車だ。セダン以外運転したことがないので各操作を慎重に確認。すべて
OK 問題なし。

 17:20 アンカレッジ空港を出発、こころがはずむ。初めて運転するSUV車だから慎重にスタート。ラッシュアワーなのだろう車が多い。アンカレッジの街中を外れると少しスピードをあげる。

 18:55 パルマー  Palmer に到着。アラスカ州内にいくつもあるスーパー  フレッド・マイヤー Fred Meyer を見つけて店内へ。まず発砲スチロールのクーラーを探す。その後食料、水、ウエットティッシューを購入。代金はカードで支払い。

 19:40 買い物を終了、グレン・ハイウェイ Glenn Highway を東に向かう。1〜2kmも進んだだろうか。上り坂を時速40マイルで走っていると、後ろから来た追い越し車線の車が止まれというような動作をしている。何なんだろう?

 車の後ハッチバックが開いていうよと。さらに後ろからの車が荷物を落としたよと。確認すると妻のサブザックがない。重要なものは入れていないとのことだが、探しにもどる。フレッド・マイヤーとの間を2往復したが見つからず。

 途中にはガソリンスタンドしかないからひょっとして預けてくれているのではないかとの思いがよぎる。念のため事務所へ。先程届いているよと笑顔でサブザックをさしだいてくれる。お礼を言って受け取り。あぁよかった。皆さん本当に親切だ。心の中で有難うと感謝した。

 無駄な時間をとったと先を急ぐ。マイルポスト
Aー102.2にある宿泊予定のモーテルに着くが満室、この先のロッジは空室があるだろうとの話。少し走ると右手にマタヌスカ氷河 Matanuska Glacier が見えたが、薄明かりのある間にロッジに着きたいと横目に見て通過する。

 21:10 道路工事に引っかかる。車が沢山とまっているから間もなく通れるなぁと思ったが大間違い。10分余りも待たされた。こんな遅い時間にもかかわらずまだ明るいからか多くの作業車が動いて工事をしていた。

 21:50 マイルポストA−113.5Mi(アンカレッジから113.5マイル)の シープ・マウンテン・ロッジ Sheep Mountain Lodge に到着。空室はあるとのこと。料金は計画よりもかなり高いが止むを得ないと宿泊することにした。

 部屋は広く快適だったので満足だ。 22:00 事務室を出てロッジに向かうとき、正面の山の端から満月が赤く輝き昇ってきた。すばらしい旅行になる兆候と疲れを忘れた。

 早速夕食の準備にかかり 
22:30 簡素だが栄養満点の食事を摂った。風呂に入り、オーロラ見張り番は家内に任せて 0:00 仮眠にはいる。

 28日 1:30 オーロラが見えると家内の声。ロッジ後のシープ・マウンテンSheep Mountain とガンサイト・マウンテン Gunsight Mountain が邪魔で上の方しか見えない。車をとばして1マイル、広がりのある場所で観察開始。

 オーロラは薄く一本の線状態だが、初めて見る友人は喜んでいる。後ろを振り返ると満月が次第に欠けていく。日本では皆既月食の時間帯だが、遠く離れたアラスカでも同時に月食があるのだろうか。

 オーロラは薄いままだ。出発前に調べたアラスカ大学のオーロラ予報では今日は 標準 だったから、これ以上は期待できないだろうとロッジに引き返し、3:20 就寝した。



 本日の走行距離 191km

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