クレーター・レイク レンタカー旅行記 9.20(水曜) (ビッグ〜クレーターレイク) 天候 快晴 5:40起床、部屋から見える台地の風景が赤く染まり、朝食中もあきずに眺めていた。7:20モーテルを出る。今日の予定はクレーターレイク国立公園までの走行だ。 橋を渡りモーテルとは対岸のワシントン州側にある コロンビア渓谷 Columbia River ナショナル シーニック エリアを走る。両岸の高い台地の底を川幅の広いゆったりとした流れが見える。対岸の河に沿った道を1台のトラックが走行しているが、豆粒のように小さくて、停止しているように見える。朝の光線でこちらはくすんだ色の上をはしっているが、対岸の赤茶けた台地はいきいきと輝いている。 日本では見たことのない色合いだ。こぶを越えたら台地の向こうにマウントフッドが姿を現した。正面にマウントフッドをみながらしばらく走り、フッドリバートゥールブリッジを通り対岸に渡る。通行料0.75ドル、今までのドライブで有料だったことは一度もなく、初めての支払いだ。ここからはオレゴン州だ。 9:00雪をいただいた富士山のような マウントフッド Mt.Hood が間近になった。カーブの多い渓谷道をのぼりながらビューポイントで車をとめる。フッド山頂が円錐状で万年雪に覆われていて富士山のような姿をしている。山頂に雲がかかりはじめる。 ロストレイク で湖に映るマウントフッドを眺め、付近を歩く。釣り人が数名、魚篭をのぞくがまだ釣果はないようだった。今日は距離を稼ぐ必要があるので先を急ぐ。 12:00わき道にそれ クリアレイク 湖畔で昼食。自然のままの森と湖とが調和している。ビーチチェアーの上で水着の女性がひとりまどろんでいる。静寂のなかに僅かに3名の世界、本当に幸せだ。 15:00 ベンド Bend に入る。ちょっとした街だ、大きなスーパーが2店舗(アルバートソン、ウオルマート)、食料の買いだめと娘へ電話を入れる。クレーターレイクロッジはシアトル出発前に確認したところキャンセルはないとのことだった。17:10クレーターレイクへの分かれ道にあったモーテルにチェックインする。 17:20モーテルを出発、 クレーターレイク国立公園 Crater Lake National Park に向かう。17:50 クレイターレイク到着、入園料10ドル。左周りに走ったところビューポイントのわずか手前でサンセット、車からは見えたが写真は撮れなかった。右周りなら間に合ったようで残念だった。 帰りの直線道路(オレゴン州の地図でもまっすぐの直線が引いてある道路)は上ったり下ったりを繰り返しているので、はるか遠くの車のライトが見える。対向車のライトが見えてから、すれ違うまでのタイムを計ったらなんと5分もかかった。60マイルで走行しているというのに。行きは豆粒ほどにみえた車でもそれほどの時間はかからなかったから、光が遠方までみえることがわかった。 (戦時中、B29が高度1万メートルで進入してくると、灯火管制がひかれた理由がよく理解できた。)20:00モーテル帰着。 本日の走行距離 388.8マイル (累計 1,206.7マイル) 00.9.21(木曜) (クレーターレイク〜ケープアラゴ〜ノースベンド) 天候 朝 霧深く寒い 昼 晴れ ケープアラゴ 霧 5:30起床、霧深く50mほど先が見えない。6時ごろ笠をかむった月がぼんやりとしている。車の後部窓は固く凍結した氷で拭いてもとれない。運転じの後方確認はドアミラーだけが頼りだ。車の通行がほとんどないので注意すれば大丈夫だろうと判断して出発した。 クレーターレイク国立公園 をめざし森林のなかの長い直線道路州道138号をひた走り、左折して州道62号にはいる。森林がきれてゆるやかにひろがる草原になった。 遠くにみえる山を越えるとたとえようもない青さの クレーターレイク が、眼下に静かによこたわっている。車を走らせ太陽の角度が代わるにつれて、湖の水の色はさまざまに変化する。サファイア、エメラルド、群青、言葉を失ってしまう。日影もまた深い質感を持っている。 車をとめ僅かに歩いたサンノッチからの眺めは、幽霊船のような小さな島と、島影の濃い紫色の取り合わせが怪しく不気味な美しさをかもしている。クレーター湖は昔マザマ山が噴火してできた噴火口に水がたまったカルデラ湖と聞いた。 遠くに山頂の切りたった山が湖の先の平原のなかにそびえて見える。マウントッフドに似ているが、方向からみて別の山だ。姿の美しい山があちらにもこちらにもあるのだなぁ。 9:30 クレーターレイクロッジ Crater Lake Lodge にはいり、コーヒーをオーダー、ベランダに出て、湖面をながめ雲の陰でできる色彩の変化を興味深く楽しんだ。 10:10 クレーターレイクロッジをスタート、再び州道138号を西に向かう。途中渓谷と切りたった岩のきれいな景色のところで昼食をとる。近くに若い女性がひとり助手席に乗っている1台の車が停まっていた。遠くの清流でフライフィッシングをしている男性を待っているとのことだった。 食後、車を走らせはじめてほんの数分、このような場所にとおもったこぎれいでお洒落なカッフェ Steam Boat Inn があった。しばらく温かい食事をしていなかったので、スープ(Nevy Beans Soup)を注文、なかなかいける味だった。 クーズベイ Coos Bay でUS−101に合流、丁度ラッシュに当たったこともあって、車の数が多い。橋がいっぱいになっている。17:30 ノースベンドに到着、モーテルにチェックイン。 直ちに ケープアラゴ Cape Arago に向かう。道はやや狭く霧が濃い。途中の海岸では若い二人が肩を組んで霧のなかでたたずんでいる。18:10 ケープアラゴに着く。残念ながら霧が深く、荒々しい断崖が霞んでよくは見えなかった。19:30 モーテルに帰る。 本日の走行距離 277.4マイル (累計 1,484.1マイル) |