マウント・レーニエ レンタカー旅行記


 00.9.18(月曜) (シアトル〜サンライズ〜パラダイス)

  天候 シアトル 曇り  マウントレーニエ 雨・濃霧 一時晴れ

 今日はマウントレーニエ国立公園に向かうのだが、初めてインターステートフリーウエイI−405をレンタカーで走るのだ。僅かに不安がよぎる。

 5:30起床、娘の家の周りを散策する。家の広さ、設備にも驚いたが、木々がこんもりと茂り騒音のまったく無い静かな環境、敷地内にある温泉プールなど感心するばかりだ。8:05近くのベリュビューのホテル内にあるハーツ営業所に行く。真っ赤なマーキュリーが用意されていたが、運転が慣れているトーラスへの変更を頼む。清掃がまだなのでしばらくホテルロビーでコーヒーを飲んで時間を過ごす。

 9:40ハーツ営業所を出発。、いよいよはじめて自動車専用道路I−405を走る。片側5車線、ラッシュ時の混雑度はアメリカでも屈指と聞いている。インターチェンジの手前から長い行列だ。しばらく進むと2車線になり、1台に2名以上乗車の車が走れるダイヤモンドレーンがあった。走行車は無い、そのレーンに乗り走行車線にさしかかる。

 首都高速と変わらない車の量だ、左を確認し、ウインカーをだす。すこし車間を空けてくれたのですばやく滑り込む、やれやれ、一段落だ。徐々に車線を左に移し、真ん中のダイヤモンドレーンに行き着く。他の車線に比べると車の数が少なく、運転がし易い。WA410号に入り背の高い樹木の森林の中を進む。11:35フェデレーションフォレストパークで休憩。

 12:20 マウントレーニエ国立公園 Mount Rainier National Park サンライズ入口に到着、入園料を払い、曲がりくねった道が終わって視界が広がったところが終点のサンライズ Sunrise に12:50に着く。ここは車で到達できる園内の最高地点で、1,950mだ。

 サンライズ は霧雨で眺望がきかない、あきらめてインフォメーションで情報収集をしていたところ、一瞬霧が晴れ、ドーム状の端正で真っ白に雪をかぶった マウントレーニエと氷河 が見え、歓喜をあげる。とりあえずレーニエ山が見えたことに感謝して13:35サンライズを離れる。

 15:05 ボックスキャニオン に到着、目の下は深く、鋭い渓谷とほとばしる大量の水流だ。赤く紅葉した1本の木が単調な景色に色を添えている。写真の写し方が手際よく、多くの機材を持つアメリカ人に出会う。

 訊けばプロのカメラマンで、富士山をはじめ日本の風景写真もたくさん撮影したといっていた。マウントレーニエが湖に映えるリフレクションポイントは濃霧で何も見えない。

 早めに今夜のホテル・パラダイスインに入ろうと車を走らせ、その近くまできているはずなのに霧が濃く建物がまったく見えない。やっと50mほど先にうっすらと建物がみえたときはホッとした。

 16:55ホテルにチェックイン、丸太の建築で大きく、イエローストーンのオールドフェイスフルインのように立派だ。1階では暖炉があかあかと焚かれ、ピアノの生演奏があり、2階では自由サービスのアフタヌーンティがそこここにおいてある。いくつかのテーブルでは飲み物を脇にカードを楽しむ人々の姿があった。18:00夕食、食後暖炉の前で豊穣の時間を過ごす。

 本日の走行距離 147.6マイル (累計 559.4マイル)


  00.9.19(火曜)  (パラダイス〜ビッグ)

  天候 パラダイス 雨  サンライズ 快晴  ビッグ 快晴

 6:30起床、雨激しく出発をしばらく見送る。9:15小降りになったのでホテルをチェックアウト

 9:30 リフレクションレイク に着く。マウントレーニエ Mt.Rainierは雲がかかり見えない。湖にマウントレーニエが映ると聞いているけれども、残念だ。しかし森林に霧がかかり、澄みきった湖にきれいに映っている。波がないのできわめて鮮明だ。湖の周辺の散策路を周遊、リンドウの花があちこちに咲き乱れている。

 雨が止んだので パラダイス Paradise(標高 1,647m)に戻り、ニスカリービスタトレイル を歩くことにする。10:25トレイル開始、遠くに氷河とそこから流れ落ちる濁流のような滝がみえる。短い距離だが変化に富んだ山道で楽しめる。1時間後出発。

 移動中次第に天候が回復、晴れ間もみえはじめた。昨日十分に見えなかったサンライズからのレーニエ山が見えるかもしれないと、急遽方向を転換、13:10 サンライズ に到着。

 快晴でマウントレーニエの優美な姿が目の前に飛び込んできた。大きく端正な姿が美しい。氷河が青白く、表面が細かく波状で、きれいに揃っている造形が非常に面白い。インフォメーションからすこし離れた最も素敵に見える場所に腰をおろし、昼食にする、贅沢このうえなし。

 14:15サンライズを後にする。WA410号を走りはじめて間もなく道路工事にひっかかり、約40分ほど停車、そのうえUS97を走行中標識を見落としWA22に入ってしまい、40マイルほど余分に走ることになった。

 なにが幸いするかわからないものだ。おかげでUSー97沿いの赤土の広大な台地が、夕陽をあびて西部映画の世界のようになり、映画のなかの登場人物になった気分を味わった。

 19:20あたりが暗くなったので、コロンビアを渡り、川畔のビッグでモーテルをとった。ここは交通の要衝だろうか、大型トラックのターミナルがあり一晩中トラックが出入りしているような騒音がしていた。

 本日の走行距離 258.5マイル (累計 817.9マイル)

おりおりの熟年生活(アメリカ北西部レンタカー旅行)