駒つなぎの桜  
               
                           
               

 樹形のすばらしい駒つなぎの桜を訪れた。何年か前の台風で枝が折れて形が変わってしまったが、人を惹き付ける魅力に変わりはなく大勢の人が訪れていた。

 山に囲まれ静かに佇む一本桜の手前には曲線を描いた田があり、その水鏡に映る桜の姿が美しさをいっそう引き立てていたのだが、樹勢を保つため今年も田に水ははられていなかった。

 エドヒガンサクラの花弁はやや濃いピンクで彩られ、しとやかでありながら豪華な装いにため息がでる美しさだ。植えられてから800年ともいわれ、時を経た風格を醸している。

 樹勢の保存にご苦労があるようだが、いつまでも元気にきれいな花を咲かせるよう願っている。
 
撮影日 2017.4.30
撮影地 長野県下伊那郡阿智村

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