王滝村・自然湖  
               
                           
               
               

 この時期例年なら、自然湖は固く凍りその上を白い雪が覆っている。しかし今年は異常な暖冬で、1月に入ってやっと凍結が始まったと知った。氷が張り始め全面結氷する前の自然湖を見たことはないので、天候はどんよりと曇っていたが出かけてみた。

 13日の午後遅く自然湖に着いた。人影はない。数台が駐車できるスペースに車を止め、道路から静かな湖を見渡した。雲間から薄く僅かな光が湖面を白く照らしている。光線の関係か湖面は青白い。立ち枯れた細い樹木。静寂に包まれた景色が美しい。

 湖の中は厚く氷が張った場所やシャーベット状の氷が漂っているところ。結氷の中のところどころに丸く幾つもの水たまりがあって、ひとつの模様となっているなど。氷の様々な表情が面白い。

 氷の上に延びる立ち枯れた樹木の黒い影。氷の表面の美しい前衛的な絵画。氷の縁からその成長の様子が良く分かる情景。飽きることなく時間が経過する。

 車からカメラを持った外人がひとり降りてきた。声をかける。オーストラリアから来たとのこと。湖に沿って歩きながらシャッターを切っていた。

 余談だが17日、開田のポッポ屋に電話で昼食の予約を入れた。今日は団体が入っているので対応はできないが料理を出すだけならOKですと。早速料理を決めて伝えた。

 12時に開田のポッポ屋へ。団体はオーストラリアから開田高原を訪れた人々だった。スノーシューを楽しみに来ている。食後この場所から歩いてやまかの湯までいくとのこと。

 今は雪がなくスノーシューは出来ないが、2〜3日後は大雪の予報だから滞在中には楽しめるでしょうと。また私はオーストラリアを4回訪れているので、おおいに話は弾みすてきなひとときを過ごすことができた。


撮影日 2016.1.13 & 1.16
撮影地 長野県木曽郡王滝村 自然湖

おりおりの熟年生活(お茶の時間)