栂池自然園の紅葉  
               
                           
               
               

 栂池ゴンドラリフト「イヴ」から栂池ロープウェイに乗り継ぐ。上るにつれて紅葉と山のすばらしい景色。栂池自然園ですてきな出会いがありそうだと期待が高まる。

 日の出前の早朝、栂池山荘の外にでる。ひんやりとした冷気が頬を撫でる。無音の静謐な世界。薄明かりの中栂池自然園が目の前に広がる。夜明けの景色を楽しもうと木道に足を向ける。

 空気が乾燥しているのだろう。昨日よりは景色が鮮やかにくっきりと見える。朝陽が山頂を僅かに染め広がっていく。樹木にも光があたり赤くなっていく。雲が出てきて山腹の木々に陰影ができる。

 ひと筋に伸びた樹林に光があたり、真っ赤に燃え上がる。雲の移動に伴って黄金色に輝きを放つダケカンバ。千変万化の光のショーが繰り広げられていく。この時にだけ鑑賞できる素敵な舞台だ。

 朝食後周遊路を歩く。落葉して白い幹をあらわにしたダケカンバも多いが、全体としては紅葉の見ごろ。美しい風景の中、それほどでもない上り坂に息を切らしながらゆっくりと上って行く。

 展望湿原に到着。眼前に白馬大雪渓と白馬三山が。雲が大きくかかり山肌は靄の薄化粧。山の襞もはっきりとしない。すきりとした状況ならどれほどの絶景だろうか。

 夜、星空を鑑賞しようと外にでた。かなり寒い。暗闇に木道と両脇の木々がぼんやりと見える。カメラを構えて星空を撮影。天の川がくっきりと流れている。

 星の光跡写真。いつもは連続した画像をパソコンで合成しているのだが、長時間露光ではどうなるか、試してみようと仲間と挑戦した。結果はご覧のとおり。光跡はしっかりと表現できたが、後半部分が明るく太くなっている。検討の余地があるなぁ。次回チャンスがあれば再挑戦しよう。

 栂池自然園から八方尾根に行って、八方池まで上ってきた。息を切らせ脚が疲れたが、ここでもすばらしい風景を眺めることができた。時間にゆとりがあり、それぞれの展望台ではのんびりと至福の時間を過ごして帰途についた。

撮影日 2015.10.5〜10.7
撮影地 長野県 栂池自然園

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