妙高戸隠連山国立公園  
               
                           
               
               

 妙高戸隠連山国立公園(2015年3月上信越高原国立公園から分離した32番目の国立公園)の 清水ヶ池 笹ヶ峰牧場 仙人池  苗名滝 乙見湖 五八木などを訪れ ブナ シラカバ ミズナラなど 丁度見頃の紅葉とドイツトウヒの森などを堪能してきた。

 午後笹ヶ峰グリーンハウス・森の学び舎で遅めの昼食後 笹ヶ峰一周歩道(森林セラピーロード)の清水ヶ池 ドイツトウヒの林に足を向けた。

 ゆるやかな坂を下る。右手は一面青草が生える広々とした牧場。左手は森林。坂は湧水が小川となって流れる宇棚の清水へ。その流れに沿って道があり小さな人造池 清水ヵ池にでる。池の周辺は広葉樹の他ヤマモミジやカエデの紅葉が鮮やかだ。風がおさまると紅葉が池の水に映る。

 帰途は樹高30〜50m 枝を張り、葉が茂り、日が射し込まず薄暗い針葉樹林のドイツトウヒの森を通る。軽い上りにゆっくりと足を運び、おいしい空気をたっぷりと吸い込む。

 笹ヶ峰牧場に歩む。広々としたのびやかな風景が目に飛び込む。彼方では牛が放牧され草を食んだり、ひざを折って座ったり、のんびりとした様子だ。その先の山も赤く紅葉で覆われている。時間の過ぎるのを忘れ、疲れた体が軽くなるように感じた。

 夜、寒さ対策をして星空の撮影。天の川やきれいな星空を数枚撮影して、今夜の露出状況を確認。露出時間を基に、ISO感度、絞り値を計算。25分で写し撮るようにカメラをセットした。シャッターを押した後はただひたすら待つのみ。

 25分経過して液晶画面に結果の表示。光跡がきっちりと写っており満足。長時間露光による星の光跡写真は栂池自然園での25分撮影が初体験で今回が二度目。翌晩はさらに長く50分を試してみよう。(あいにく曇天で断念した)

 二日目の早朝、ひんやりとした冷気が漂う夜明け前の牧場に。グリーンの草の上は霜で薄っすらと白くなっている。丸くなだらかな山に日が当たって赤く染まり、次第に麓へと広がって行く。人影もなく静かに美しい景色を眺めて、時の経つのを忘れていた。

 朝食後は仙人池へ。日に照らされた木々の紅葉が、燃え上がるような赤い色で出迎えてくれる。一周500mほどの小さな池を周遊する。今朝は風が時たまそよっと吹くだけ。池を取り囲む紅葉、青い空とぽっかいりと浮いた白い雲 鏡のような湖面に映る。仙人池と呼ばれるわけが判ったような気がした。

 苗名滝へ。上り階段と山道を歩いて20分あまり。頭上の彩り豊かな紅葉と左右の柱状節理に囲まれて、水量豊富な滝が豪快に流れ落ちている。遊歩道入り口に杖が立てかけてあった。その杖を持った多くの熟年者とすれ違う。この風景を見たら、疲れはふっとぶだろう。

 乙見湖は現在ダムのゲートの点検・補修中。そのため水を全て抜き、今は空だ。干上がったダム底に僅かに澪が残っている。めったに見られない珍しい風景を眺めた。放流される水路も水が流れてこないのだから当然ながらコンクリートがむき出しだった。その後火打山登山口に移動し引き続き紅葉の撮影、笹ヶ峰グリーンハウスに戻り夕景を眺めた。

 三日目 日の出前に五八木のすすきが一面に生えているスキー場に。昨日は仙人池撮影後に訪れた。雲海が広がっていたが、既に白く漂ってしまい面白味がなくなっていると撮影せずに笹ヶ峰グリーンハウスに戻り朝食をとった。

 今日、雲海は少ないが撮影を始める。太陽が顔を出し、雲海を照らす。雲海が僅かにピンクに染まる平凡な景色だったが、ホワイトバランスを変えて写したら、オレンジ色に染まる風景となっていた。

 このたびは日本風景写真協会千葉支部の撮影会にお誘いいただき参加、皆さまと三日間ご一緒し、撮影や雑談を楽しませていただきありがとうございました。お礼を申し上げます。

撮影日 2015.10.14〜10.16
撮影地 新潟県 妙高戸隠連山国立公園

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