大雪山 旭岳  
               
                           
               
               

 大雪山 旭岳の「姿見の池周遊コース」を一周して、咲き乱れる高山植物を愉しんだ。

 ゼミ同窓会の今年度の世話役北海道在住者から、2泊3日の日程で北海道日高地方を巡ると案内がとどいた。ちょうどこの時期は高山植物が咲き誇るすばらしい風景が鑑賞できることから、航空機や宿は、解散の翌日旭岳を訪れるよう予約した。

 解散当日中に旭岳温泉まで行くことは無理だったので、旭川駅上にオープンしたばかりの JRイン旭川を予約。朝一番のバスに乗ると、旭岳のロープウェイ山頂の姿見駅には11時過ぎに着き、帰りの山頂駅発は16時45分で最終のバスに間に合い、当日中に帰宅できると計画。旭岳に5時間30分は滞在できると計算した。

 ホームページで検索したら、下記の記事を見つけた。
旭岳ロープウェイ姿見駅を下車して、裾合平・愛山渓方面へ約2時間程歩くと、チングルマ、エゾコザクラの大群落が、あなたを迎えてくれます。この規模は、日本有数でここでしか見ることができません。まさに天上の楽園です。写真撮影を楽しむ方は、広角レンズを忘れずに。

 これならその後「姿見の池周遊コース」約1時間をまわっても、バスに乗り遅れることはあるまいと考えた。

 姿見の駅に着くと、コースの状況や花の咲き具合を女性スタッフが説明していた。台風が接近していて昨日は雨が降り続いたため、裾合平方面は泥んこの場所が有り、足場も悪い。チングルマはまだ6〜7割は残っているけれども、咲き終わっているところもある。今日も雨が降るので、十分な準備をして出かけてくださいと。

 説明を聞いて、裾合平まで2時間で行かれるかどうか微妙だと思えたので、ゆっくりと「姿見の池周遊コース」を歩くことにした。

 時計回りに歩き始める。登山道には雪が残るハイマツの中を第一展望台に到着。正面に旭岳が聳えて見える。

 第三展望台に向かえば、チングルマの白い花がエゾコザクラやツガザクラと混生して咲き誇り、美しい景観を見せてくれる。

 登り坂の道を過ぎると 姿見の池だ。雨や霧で移動中は時々しか見えなかった旭岳のが鮮やかに見え、池には逆さまの姿をくっきりと映している。立ち上る噴煙が白い。

 メアカンキンバイやイワブクロ、エゾノツガザクラなど黄色や紫色、ピンクの花も所どころで咲いていて、目を楽しませてくれる。

 短い距離だが、ゆっくりと歩いてこそ堪能できる雲上の散歩道だった。

撮影日 2015.7.25
撮影地 北海道 大雪山 旭岳