月 見 の お わ ら | |||||||||||||
毎年9月末の土・日曜日に開催される「月見のおわら」鑑賞にでかけた。今年で3回目の訪問だが、哀愁をおびた踊りの列を眺めるのが楽しみだ。 「月見のおわらマップ」を参考に、諏訪町のCゾーンで鑑賞することにした。Cゾーンでの町流しは、東新町、下新町、上新町それに今町が予定されている。整った格子の家を背景に撮影できる場所を探して腰を下ろした。 町ごとに異なる色とりどりの浴衣に、目深に編笠を被り、白足袋とぞうり姿で雅に舞う女踊り。黒い法被に黒股引、黒足袋姿も凛々しい小粋な男踊り。 胡弓、太鼓、三味線などの音色に合わせて、哀調をおびた艶やかな男性の歌声。情緒豊かな踊りの列が、余韻を引きながらゆっくりと通り過ぎていく。 諏訪町の通りは電柱・電線がなく、石畳と格子戸の美しい家並み。「日本の道百選」に選ばれた古い町並に、若く美しい女性の舞いや、胡弓の音色、男性の幾分かん高い声調が映え、郷愁を呼ぶ。 町流しを堪能した後、Eゾーンに移動。そこでは観衆も一緒に踊る「大輪踊り」が開催されていた。「おわら踊り」の踊り方教室には、大勢の方が参加し愉しそうな手振り身振りだった。 踊りが終わりにぎやかな話し声が飛び交う中、静かに夜は更けていった。 撮影日 2014.9.28 撮影地 富山県富山市八尾町諏訪町 |