雪の白川郷  
               
                           
               
               

 2月5日 雪の白川郷を訪れライトアップされたメルヘンな風景を見たいと、白川郷観光協会のホームページを開いた。ライトアップの日は今年はあと3回。都合の良いのは12日(日)だ。1週間後では宿はとれないだろうと思いながら宿泊予約のページからメールを送った。

 ほどなく返信あり。合掌造りの宿は満室。旅館なら手配できます。宿泊代は私の希望価格よりも若干高いのですがと。直ちによろしくお願いしますと連絡。荻町の合掌集落の手前1.5kmの「蕎麦庄 やまこし」です。集落までは送迎しますと10分後には回答があった。

 12日 開田高原を出て昼「蕎麦庄 やまこし」に到着。雪が舞っているが天気予報では、15時ごろから晴れとなっていたから、青空が広がるかなと期待。昼食を済ませ、車で合掌集落の入り口白川村診療所まで送ってもらう。

 そこにいたスタッフに訊ねると展望台遊歩道は除雪中ですが、危険が無くなり次第通行できます。14時ごろから通れるでしょうと。最初に展望台から眺めようと遊歩道に向かった。

 展望台での夜の撮影は所定の場所で。ライトアップは3時間後だが既に多くのカメラマンが行列をしている。とりあえず昼の風景を遠望して集落の中心に引き返した。

 国の重要文化財 和田家から雪かきされた道を進む。道の両脇は雪がうず高くつもり、合掌造りの家の入り口はどこにあるのか分からない。喫茶店などが入り口まで除雪しているので、やっとその積雪の高さが分かった。

 屋根の雪はなつかしい さざえさん の頭を思いださせる。1本の木はつららが下がっている。付近の木とは様子が違う。人工的に作っているのだろうが、白川郷の寒さだから可能なのだろう。

 明善寺に行く。田んぼにはられた水に合掌造りの屋根が映る撮影ポイントだ。今年は雪で白く覆われている面積が多く、水の部分は少ない。「逆さ合掌」にはなっているのだが、建物全体は映っていなかった。

 かん町の「三つ子合掌」に向かう。1軒は雪下ろしを済ませているが3軒並んで見える場所からは、雪下ろしの跡はそれほど目立たない。
ライトアップされた風景は、「三つ子合掌」をスタートに展望台から眺望して終了。車の迎えの場所白川村診療所に戻ることにした。

 一休みしようと近くの喫茶店に入る。おしるこを注文して窓から外を見ると、美しい陰影の積雪が目に飛び込んできた。
 
 
 ライトアップは17時30分から19時30分まで。17時前「三つ子合掌」に向かう。既に30名ほどが三脚を立てて待機。

 30分ほど経過したとき、2つの団体。一つは集合時間は18時40分です。他方の撮影ツアーは19時30分ですと。一気に100名ほどに膨れあがる。踏み固められた雪の上に空いた場所はなく、足をとられながら場所つくりをして三脚を立てていた。

 17時30分 ライトアップされたようだ。窓がほのかに灯っている。しかしまだ空が明るい。しばらくとどまって18時ごろ暮れなずむ空とくっきりと浮かび上がった「三つ子合掌」の風景となった。

 明善寺に戻る。人の多さに驚く。日本語以外のいくつかの言葉が飛び交っている。世界遺産と雪の魅力に海外からも訪れる人が大勢いるようだ。

 19時を過ぎて展望台に到着。三脚撮影の場所に行く。前列側は人でいっぱいになっている。上の段に隙があった。三脚を立てる。照明に照らされた合掌造りの家々の窓の明かりが印象的。メルヘンの世界がそこにあった。

 翌13日 昨日訪れることができなかった 下ごそ の集落へ。3軒のわらぶきの家が豪雪の中に埋もれている。雪下ろしなど生活は厳しいだろうと想像できる。しかし観光に来た者にとっては一見に値する景色だった。

 昨夜宿で食べた和菓子が美味かったから、購入しようと再び合掌集落へ。明善寺本堂で雪下ろしをしている様子が遠くに見えた。数人で行っているその様子を撮ろうと車を路地に。

 173年前に建てられた「蕎麦庄 やまこし」の太い梁や柱。50mも続く畳の廊下。気配りの行き届いたもてなし。風景だけではなく、すてきな想い出をいっぱい詰めて白川郷をあとにした。

撮影日 2012.2.12〜13
撮影地 岐阜県 白川郷
 

おりおりの熟年生活(お茶の時間)