与  論  島

 旅行会社から送られてきたパンフレットのページをめくっていたら、小さな美しい砂洲がエメラルド色の海に囲まれている風景があった。場所は百合ヶ浜となっている。

 早速ホームページで調べた。百合ヶ浜は与論島にあり鹿児島県だが、沖縄からは23kmで文化圏的には沖縄、サンゴ礁に囲まれた美しい海に感動すると。

 ヨロン島観光協会のホームページ(ヨロン島ガイド)を開く。「春から夏にかけての大潮の時期に姿を現す幻の砂浜、百合ヶ浜。心地いい春の風と白い砂浜に青い空。そして海はエメラルドグリーンやコバルトブルーのさまざまな美しい色に輝く」と。早速資料の送付を依頼した。

 百合ヶ浜は大潮の前後数日間だけ、波や風の状態が良ければ1時間程度 浜辺から1.5kmの海の真ん中にぽっかりと美しい砂浜の姿をみせるとのこと。家内にも声をかけたら一緒に行くと。

 沖縄地方が梅雨に入るまでに行くなら来月では遅いだろう。今月中の大潮の日にちを「気象庁 潮汐・海面水位のデータ 潮位表 奄美(AMAMI)」で調べたところ、25日から28日までが潮の条件が良く、潮位はマイナスと判明した。

 ふたりの予定確認・調整の結果24日から27日までならそろって行かれる。27日の奄美の大潮の時刻は13時57分。百合ヶ浜では2〜30分遅いようだ。

 与論島に行くには鹿児島か沖縄から飛行機だ。27日の大潮は15時ごろ、この日も百合ヶ浜に行くなら鹿児島経由の羽田行きには間に合わない。したがって航空券は羽田ー沖縄ー与論島で購入した。

 出発の24日は雨。25日は大雨・強風・波浪注意報が出ている。雨は時々だが風は強い。百合ヶ浜行きは諦めてレンタカーで島内を一周。2007年公開の映画「めがね」の撮影場所を回る。

 昼食に入った「島の味 八郎」では平成6年に高円宮様が車座になって楽しんでいらっしゃる写真が数点飾られていた。

 夕暮れに宿泊した プリシアリゾートーよろん の下の浜 サンセットビーチ 兼母海岸に出てみると、海は大荒れで高波が次から次へと海岸に押し寄せ、岩礁にあたって砕け散っていた。。

 26日 風は強いものの雨は出かける頃にはあがり、陽射しものぞくようになってきた。今日もレンタカーで島内ドライブ。大金久海岸に到着。

 百合ヶ浜にグラスボートで向うが、波が高く砂浜が現れないので一旦岸辺に戻る。しばらくすると僅かに砂州のようなものが見えたので、再度百合ヶ浜へ。生憎サンゴ礁の上に砂が盛り上がっている。(上段右の2枚) パンフレットの白い砂が続いている風景とは違うけれども、海の真ん中に砂浜が浮かんでいる。

 27日 今日もまた百合ヶ浜へ。快晴で昨日よりは風が収まり波も幾分穏やかだ。グラスボートに乗る。船はたまたま昨日と同じ「幸洋丸」 昨日も今日も誠実に親切に案内し説明してくれ、大変に愉しく過ごすことができた。

 今日は砂浜が出現するでしょう。現れたところへ船を着けます。場合によっては2ヶ所に行きましょう。それまではサンゴ礁の林と熱帯魚の群れを見にいきます。

 中段の左2枚が27日の百合ヶ浜。写真では分かりにくいが、真ん中のハート型が海水が引いて出現した小さな砂浜、その周りを海の水が取り囲んでいる。海の色の違いは海底が白い砂かサンゴ礁か、さらには水の深さによるのだろう。

 船に乗っているのは合計7名。皆ボートから下りて海の中を散歩。潮が引くにつれて砂州はそこそこの大きさになっていった。海に手を入れたり、幸せを呼ぶという星砂を探したり。

 気持ちが解き放たれた至福のひとときが、ゆるやかに過ぎ去っていった。

 与論空港から徒歩5分のパラダイスビーチの小高い場所は蘇鉄の原生林。遊歩道が整備され、眼下にエメラルド色の海が美しく映える。

 パラダイスビーチに隣接の 蒼いサンゴ礁 で飛行機の時間待ち。コーヒーを飲みながら眺めた風景はすてきだった。5月から8月にかけてパラダイスビーチにはウミガメが産卵に訪れるとのことだった。

 下段の写真は海岸や船の上から眺めた風景。海が何層もの美しく豊かな彩りに輝いていたり、白い雲の下で透明な海水、きらきらと陽に照らされて揺らめく漣、いつの日か再訪したい与論島だ。

撮影日 2009.4.25〜27
撮影地 鹿児島県 与論島

おりおりの熟年生活(お茶の時間)