開田高原 2016.07  
               
                           
               
               

 開田高原にしばらく滞在した。乗鞍岳・畳平の高山植物が咲き誇るお花畑を訪れた日を除くと、曇りか雨の日が続き、晴れ間は朝方のひとときの日が2・3日あっただけだった。梅雨明けはまだ当分先のことだろう。

 定番だがとりあえずはと木曽馬の里に車を向けた。白樺の幹に朝日が差し込み黄金色に輝いている。例年手前に蕎麦が植えられているのだが、その風景がない。後で知ったのだが、6月上旬に霜がおり、蕎麦はほぼ全滅したそうだ。種まきの準備をしていた秋蕎麦は順調に育ってほしい。

 10時過ぎに訪れた木曽馬の里。3連休の初日で大勢の観光客が柵の近くの木曽馬に草を食べさせたり、顔を撫でたりしている。柵から離れた場所で、今年生まれた子馬が母親に寄り添って草を食んでいる。放牧場に子馬を連れ出したのは数日前からとのこと。元気に育つことだろう。

 木曽福島から来てトンネルを抜けると開田高原、左手に白樺林が広がっている。そちらの白樺林も見ようと車を走らせていたら、白い牧草ロールが大量に転がっていた。刈り取られた青草の上で手前のロールが照らされている。

 2日後再訪すると多くが運び出され、残っているのは僅かに4つ。どこに運んだのだろうか。アイスランドでは白と黒の他、ブルーやピンクも何ヵ所かで見かけた。日本でもあるのかな。

 開田高原には7月初めに訪れる予定だったが直前に用件が入り、10日になった。ササユリの可憐な花が一面に咲き誇る景色を楽しみにしているが、あいにく見頃は過ぎてしまっていた。

 私の山小屋の前はササユリの咲いた跡がたくさん見られる。ご近所の方からはきれいでしたよ、と教えられた。

 一輪づつ眺めると、ちょうど見ごろの花が数輪あって、目を楽しませてくれた。
   

 霧雨の日は山小屋から2km先の管理センターまでの散策。1日だけカメラを持参。見かけた花を手当たり次第に写していった。10種類以上も撮っている。30数年前子供が夏休みの自由研究で、開田高原の花を取り上げたことを想い出した。

撮影日 2016.7.中旬
撮影地 長野県 開田高原

おりおりの熟年生活(開田春秋)