開田高原 木曽馬の里 霧氷  
               
                           
               
               

 このシーズンは例年に比べ暖かい日が続いているけれども、テレビの天気予報によると数日後は厳しい寒さが到来するとのこと。用件を整理して開田高原に行き、冬景色と霧氷を愉しもうと考えた。

 6日、開田に到着してWEBで天気予報を調べた。7日は最低気温がマイナス10℃だから霧氷は期待できない。8日はマイナス15℃、湿度は84%、霧氷が期待できる。9日、10日は大雪になるようだ。12日までの滞在予定期間中の行先は、7日は三岳村(白川の氷柱群)と王滝村(新滝、清滝、自然湖)、8日は開田高原の鵜類沢で霧氷、9日からは降雪の状況次第で雪景色と想定した。

 8日5時に目が覚めた。直ちに起床、木曽馬の里で赤焼けの御嶽山を鑑賞しようと、寒さ対策の身支度を整えて出かけた。途中やまゆり荘まできたら、まだ夜明け前の空で多くの星が輝いて見える。陽が昇るまでは時間があるので、星空を数枚撮影した。

 木曽馬の里に向かう途中、車のライトに照らされて風景が浮かび上がる。この付近ならいつもは見られない霧氷が、僅かに着いている。ひょっとすると木曽馬の里でも霧氷が期待できそうだ。鵜類沢の霧氷はしばしば見られるが、木曽馬の里では珍しい。

 木曽馬の里に着く。薄っすらと霧氷の景色が出現している。ただここのシンボルの一本の木 コナラには霧氷は付着していない。寒さは厳しいから、時間が経過すれば霧氷のコナラが見られるかもと期待が膨らむ。

 7時前御嶽山の山頂が赤く染まってきた。コナラと赤焼けの御嶽山を撮影したが、コナラにはまだ霧氷はない。

 太陽の光線で周りの木々の霧氷が輝いてくる。木曽馬の馬小屋に向かいながら、美しい木々の表情をカメラに収める。振り向くとコナラも薄らと霧氷の化粧をまとっている。

 馬小屋付近で数枚撮影後再びコナラに近づいた。先ほどよりも霧氷の白さが目立つ。過去10数年で一度だけ見ることがあった、コナラ全体が真っ白になる姿ではないけれども、最近では見る機会の少ない美しい姿だった。

 木曽馬の里で霧氷を観察できた幸運に満足し、太陽の光がこれから射してくる鵜類沢の霧氷撮影に向かった。

撮影日 2016.2.8
撮影地 長野県木曽郡 開田高原 木曽馬の里