サ サ ユ リ
             
                     
             
             

 淡い紅いろか白い色の清楚で可憐な姿のササユリは、気品があり甘い香りが軽く漂って気持ちを落ち着かせ、山小屋での休息を愉しませてくれる花だ。

 アメリカ旅行を途中で打ち切って帰国。航空機やホテルのキャンセルと代金返還の手続きが一段落して、旅行後半の7月1日から6日までぽっかりと予定のない空白の日となった。

 例年ササユリの時期は7月10日前後で、しばらく早いかなとは思ったが、咲いている花もあるだろう。予報では毎日雨のようだが、のんびりしようと開田高原の山小屋に向かった。

 38年前山小屋を建築後、敷地のなかで一面に生えている熊笹を刈った。その際熊笹に葉はそっくりだが、良くみると茎の部分が異なる草があったので、そのまま残しておいた。

 2〜3年後残した草に優雅な姿の花が咲いて、ササユリと知った。熊笹は毎年はびこるのだが、根気よく刈っていくと次第に少なくなっていった。

 これに伴ってササユリの種が地面に落ちるようになり、地面の日当たりも良くなったからだろうか。ササユリの数が増えてきている。

 私の敷地の今年状況は、道路に面した山小屋の前は花やつぼみが約50と、花をつけていないものが20あまり。山小屋の後ろにも50程の花やつぼみが数えられた。

 数年前までは、花が1つのことが殆どだったが、近年は2つ咲いているササユリも増え、時には数輪の花をつけているものも散見されるようになった。

 また数年前までは淡い色味の花との印象だったが、今年は濃い色の花が多い。可憐・楚々とした姿とは思えなくなってきている。

 この別荘地は管理が行き届いていて、管理センターが道路に沿って熊笹を刈りとり整備している。そのため日当たりの良い場所では、たくさんのササユリが咲いていて、散策時は多いに愉しめる。

 梅雨のシーズンで訪れる人は少ないが、これからも増え続けてほしいと願っている。

撮影日 2015年7月上旬
撮影地 長野県木曽郡木曽町開田高原西野

おりおりの熟年生活(開田春秋)