開田高原 霧氷の朝  
               
                           
               
               

 開田高原の冬景色を撮影したいと会社時代の数名が訪れて3日間滞在した。3日とも快晴に恵まれ、またこの時期にしては気温が高く、御嶽山や美しい星空は眺めることができたが、他方樹木に雪が積もったり、霧氷になる厳しい寒さの風景には出会えなかった。

 彼らが帰った翌日の4日は朝の冷え込みが厳しく気温はマイナス15度以下となった。この条件なら霧氷は出来ているだろうと、木曽馬の里や鵜類沢に向かう。

 途中の林もうっすらと白くなっている。これなら霧氷が期待できると慎重に車を走らせた。

 木曽馬の里の 一本の木・なら は白くなってはいないが、周辺の白樺やブルーベリー、それにコブシの花芽は白い。しばらくあちこち歩き回り、8時前鵜類沢に太陽が射し込むと、そちらに移動した。

 細い小川から川霧が立ち上り、木々が白くなっている。まだ陽は射していないが山の斜面の落葉松の林も白くなっている。毎年見ている景色だが、いつ見ても美しい。

 この美しい風景を見にに訪れている人は見当たらない。美ヶ原とは異なる開田高原の霧氷も素敵なのだが。

撮影日 2015.2.4
撮影地 長野県木曽郡木曽町開田高原

おりおりの熟年生活(開田春秋)