開田高原の霧氷(2014年)  
               
                           
               
               

 6日夕刻、テレビの気象予報で明日は放射冷却で冷え込むと伝えていた。体調の関係で山小屋滞在中写真撮影は考えていなかったが、美しい霧氷が見られそうだと、出かけることにした。

 7日朝、山小屋前の気温は−17℃。6時過ぎに山小屋を出て木曽馬の里に向かう。途中の木々には霧氷の気配はなく、低い気温の割には霧氷は見られないかも知れないと思いながら車を走らせた。

 15分ほどで木曽馬の里に到着。日の出を待って数枚の写真を撮り、7時30分ごろ末川に下りる。

 おぉー寒い。この厳しい寒さだから見られる美しい風景がある。写真に収める愉しさがある。

 まだ太陽の光は射し込んでいなかったが、川沿いの木々は霧氷で真っ白になっている。おそらく今冬では最高の景色だったと思う。

 8時ごろから陽射しが入り、陰影が霧氷の美しさをいっそう引き立てる。仔細に眺めると枝の霧氷は綿のように繊細だ。

 川霧が立ち上り周辺の木々から山腹の森まで白くなっていく。小さな山全体が霧氷で覆われている。この美しい風景を鑑賞したのは、通りがかりの地元の人々の他は、私と朝4時に岡崎を出たという方のふたりだった。

 9時を過ぎて鵜類沢を離れ山小屋に戻る。昼のニュースで長野県の今朝の最低気温は開田高原で−19℃と放送していた。

撮影日 2014.1.7
撮影地 長野県木曽郡木曽町開田高原 鵜類沢