開田高原 実りの秋
             
                     
             
             
                     
                     
                     

 9月末から1週間開田高原に滞在した。

 曇り空の中、所要があって木曽馬の里に出かけた。途中いつも立ち寄る給油所でご主人から声をかけられた。

 昨日木曽馬の里一本木亭前のソバ畑でご婦人により鎌を使用した刈入れがあった。最近刈入れは機械で処理しているので見ることがなくなった「ソバ立ち」が並んでいますよと。

 8月には右の写真のように白いソバの花が咲き誇っていた風景が、ソバが刈り取られて一変していた。
 

 刈り取られたソバ畑から馬の放牧場に向かう。右手に広がるソバ畑はまだ刈り取り前。こげ茶色で刈り取り前のソバ畑が広がっていた。

 この時期御嶽山の8合目付近ではナナカマドなどが紅葉しているが、高度1,500mの山小屋付近ではまだ色づく葉は極くわずかだ。。しかし木の実は、たわわになっている。

 朝は山小屋から管理センターまで2km足らずの散歩が習慣だ。この短い道でも沢山の種類の木の実を観察できる。今日はカメラを持参し、実りの秋を撮影しよう。

 名前を知っている木の実は殆どない。知っているのは掲載している中ではヤマブドウ。掲載していないが撮影した中ではヤマボウシ、ブルーベリー、ナラなど。恥ずかしい。N夫人に写真をみてもらい名前を教えてもらおう。

 幾つもの木の実を写真に写しながら、30年ほど前のことを想い出していた。毎年大晦日に管理センターに集まり、紅白歌合戦を観ながら管理人Kさんが造った幾種類もの果実酒の味比べを楽しんでいた情景だ。

 山小屋を建ててから35年余り経過した。当時は元気に上った坂道だが、今日はゆっくりとした歩みで山小屋に帰り着いた。

おりおりの熟年生活(開田春秋)