開田高原 城山展望台
             
                     
             
             

 西野部落の土橋から城山展望台に上った。山道は広葉樹林の淡い黄緑色の葉のトンネル。森林浴の中に体が包まれ、木漏れ日の中で立ち止まっては深呼吸を繰り返す。

 把の沢からの登山道と合流して370m、整備された木道の階段を上りきると視界が360度開けた展望台に着く。

 登りが終わり左手を見ると御嶽山の全貌が目に飛び込んできた。その後振り返ってみると、紅葉した山肌の向こうに山容の美しい乗鞍山が遠望できる。

 横の大きなカエデがきれいなオレンジ色に紅葉し、太陽に照らされて最高の鮮やかな色彩だ。

 90度右を振り向き上ってきた階段付近に立つと、紅葉した木々と、はるかになだらかな山並みが遠く霞んで見えた。

 山道を下る。赤い実がどこまでも続く。太陽に照らされている実はきらきらと輝きルビーのように美しい。立ち止まってはカメラを取り出していた。

 山道からは少し離れていたけれども、紅葉して長く伸びたツタが木の幹に巻き付いている景色にも出会った。

 ここは30分あまりで展望台に着く。脚の衰えを防ぎ、さらにこのような風景を楽しめるのはうれしいことだ。

撮影日 2012.10.22
撮影地 長野県木曽郡木曽町開田高原 城山展望台

おりおりの熟年生活(開田春秋)