開田高原 桜と新緑

 桜と新緑を求めて開田高原に出かけた。例年ならまだ蕾ふくらむの時期だが今年は少し早そうだと。

 14日は快晴、気温マイナス3℃、この時期としては季節はずれの寒さだ。まだ楢などは芽吹き始めたばかりだが、落葉松は新芽が伸びて濃緑になり、白樺は明るく燃えるような新緑に輝いていて、春の匂いが芳しい。

 さて、どこに行こうか。九蔵峠には雪の御岳山をバックにした山桜があったのだが、道路の拡幅工事で切り倒されてしまった。柳又にある鎌倉桜も通行の邪魔だとして枝が払われ姿を変えてしまっている。

 この時期だから御岳山をバックにした桜を見たいと地蔵峠に向かう。数本の桜が丁度満開、斜面の新緑が御岳山を隠してしまうが、僅かに遠望できる場所を見つけた。

 ひとしきりの時間が過ぎた後、桜の多い西野地区に向かう。土橋の桜は見頃を過ぎていたが濃艶な姿が印象的だ。白樺の爽やかな黄緑に囲まれた桜が目に飛び込んできた。開田には年月を経た古木はないが、鮮やかな新緑風景に溶け込んだ桜が美しい。

 16日の午後は西野地区に出かける。雨に打たれてしっとりとした風情の桜を愉しむ。情緒豊かな景色がすてきだ。喉の渇きを覚えたので山小屋に戻り庭の新緑を眺めてコーヒータイムに。

 15日の朝 最低気温は今日もマイナス2℃と寒い。木曾馬の里を訪れると、広い牧場に放たれた馬達はひとり散歩をしたり、三々五々草を食んだり。今年生まれた子馬が母馬について歩いていく。何とも微笑ましい光景だ。白樺の新緑が鮮やかに輝いて春の到来を告げている。

 夕方からは数名で食事を囲み遅くまで歓談。庭で採れた山菜が並ぶ。タラノメ、ハリギリ、コシアブラそれにワラビ。新鮮な食材の天ぷらや和え物は実に美味い。フキノトウは終わっていたが、地元の人の話ではフキの柔らかい葉を刻んで和え物にすると美味いと教えてくれた。またひとつ山菜の食べ方が加わった。

撮影日 2009.5.14〜16
撮影地 長野県木曽郡木曽町開田高原 

おりおりの熟年生活(開田春秋)